頭皮、やけど、怪我・傷
|
研究結果によりプラセンタ抽出物が皮膚状況の改善に有効であることが証明されています。Bigliardiは急性放射線皮膚炎に半脂肪性プラセンタ軟膏を使用しました。この軟膏を塗布することで、被験者の肌が劇的に改善することを発見しました。[1]
多くの国で昔から、火傷や慢性的な傷に対して、プラセンタ抽出物を筋肉内や局所に使用したり、また手術後の包帯剤として使用されています。シマザキらは、化学火傷および熱傷の患者に対し羊膜を用いた研究を行っています。彼らは、目にひどい化学火傷を負った患者の網膜に羊膜を移植しましたが、拒絶反応が見られた症例はありませんでした。移植の結果、両眼の視力は目に見えて改善し、再生した結膜の傷が減少し、安定することがわかりました。[2]
Ramakrishnanらは、表皮および部分的に深い火傷のあるHIV血清反応陰性の母親たちに対し一時的にHbSAgからの羊膜を生物学的包帯剤として用いました。その結果、痛みが軽減し、傷の乾きと上皮形成が早いことがわかりました。[3]
さらに、Shulkaらによって行われたプラセンタ抽出物の臨床試験では、慢性的でなかなか癒えなかった傷の治療が行われました。[4]Maral他、Datta他、Pati他、Muratore他、ホンダ他、サトウ他およびAubramanyamによっても、傷およびその他の皮膚症状改善について同様の結果が報告されています。[5-13]プラセンタ抽出物は下肢の潰瘍性障害にも効果を発揮しています。[14]
|
痛みの軽減
|
口腔粘膜下腺維症にかかると、口腔粘膜が硬くなったり、口内が熱を持ったりし、物を食べられなくなります。Kathariaらは治療にプラセンタ抽出物を用いることで効果をあげました。プラセンタ抽出物を非経口で投与した結果、症状が劇的に緩和したことが観察されました。口の開閉、口腔粘膜の色、熱が大きく改善され、腺維帯の減少が見られました。[15]
|
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療
|
日本でナカザワらにより、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療のために、プラセンタHPが非経口投与されました。内視鏡とレントゲン技術により検査した結果、プラセンタ抽出物を投与した患者グループの95%に効果が現れたことが観察されました。[16]Bianchiniらによっても同様の結果が報告されています。[17]
|
炎症改善
|
Surらは、ネズミの後足の炎症にヒトプラセンタ抽出物を用いて、プラセンタ抽出物の抗炎症効果を明らかにしました。ヒトプラセンタ抽出物を用いた治療対象グループの足の水腫が、飛躍的に改善されました。[18]
|
悪性腫瘍の抑制
|
Carboらは、ネズミの妊娠プラズマを成長の早い様々なネズミのがん細胞に用いて、がん細胞の働きを抑制しました。非治療のネズミのがん細胞を培養シャーレに植え付け、妊娠プラズマプラセンタ有るものと無いものに分けて経過を観察したところ、妊娠プラズマが無いものに比べて、有るものでは成長が34%抑制されました。妊娠したネズミのプラズマは、がん細胞の自然死を誘発しました。[19]
|
細菌・カビ増殖の抑制
|
Chakrabortyらは、様々な細菌の増殖に対するプラセンタHPの働きについて研究し、プラセンタHPが尿および血液中の大腸菌などのバクテリアの増殖を抑制することを発見しました。また、この研究から、大腸菌のほかにもブドウ球菌、さらに出芽酵母やクリュイベロミセス・フラギリス(Kluyveromyces
fragilis)、白カンジダ菌の増殖を抑制することがわかっています。[20]
|
ウイルス増殖の抑制
|
母親から子どもへのHIV-1伝染をコントロールする原因ははっきりと解明されていません。これまでの研究により、子宮卵巣内での生体複製の抑制については、妊娠およびプラセンタによる保護メカニズムの存在が考えられています。SharmaらはプラセンタHPの抗HIV-1ウイルス性を研究し、ヒトプラセンタ支質細胞がHIV-1感染細胞をウイルス誘発細胞自然死から保護し、ウイルスの生成を抑制することを発見しました。[21]
|
精神と知能の発達改善
|
Grebennikovaらはダウン症の子供に胎児の組織移植を行い、治療前と第一回目と第2回目の組織移植からそれぞれ6ヵ月後、神経生理学テストを行いました。第一回目の移植から6ヵ月後には精神発達上飛躍的な改善が見られ、さらに二回目の移植後にも改善が観察されました。知覚、コントロールについても改善があったことが報告されています。[22]
プラセンタ抽出物は、ゴーシェ病の治療を始め、腎臓の強化、分娩後のうつ病防止にも効果があることがわかっています。アミノ酸、ビタミンに加え、何百もの酵素を含むプラセンタ抽出物は様々な症状に対する治療、また改善にも効果を発揮すると考えられます。
|
まとめ
|
プラセンタの臨床応用は症状と年齢によって異なります。プラセンタによる治療は、疲労、五十肩、肩こり、偏頭痛、関節痛、うつ病、皮膚の老化、ニキビ、花粉症、月経前症候群、子宮筋腫、子宮内膜症、不眠症、肝臓機能障害、真菌感染症、消化器系の病気、神経系不快感、冷え性、貧血、低血圧、便秘、胃炎、または腸性中毒などに効果があるとされています。治療によりDHEAやエストラジオール、プロゲステロン、テストステロン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、メラトニン、コルチゾールなど老化と深いかかわりを持つホルモンが調整されます。副作用がほとんどないプラセンタHPは、他のアンチエイジング製品と併用することで相乗効果を発揮します。
|